真サムライの終焉→KOF94との出会い #009 1.1k
真サムライスピリッツのラスボスの羅将神ミヅキ。「おはなしになりませぬ」を何回聞いたことか(数えるほどだが)
自力で到達することもまれにあったが、プレイしていた期間は一度も勝て無かったことを覚えている。むきになって連コイン・コンティニューだけはしないように気付けていたのだ。そもそもプレイするお金がなかったため…
このころ高校の同じクラスになった友人と、対戦台のあるゲームセンターに通うようになってきた。進学校の学生にしてみれば本来ありえない話だが、ストレス解消だったんだろうな。ただ、対人プレイなどは極力避け、ひとり静かにプレイすることがほとんど。そもそも勝てる気がしなかったのと、ゆっくりプレイしたかったためだ。
そしていつの間にか気が付けば、真サムライスピリッツの台が、キングオブファイターズ’94に代わってしまっていたのだ。
いったいあれはなんだったのか。学生服の火をあやつる人?柔道着の男性?手から稲妻?そもそもSNKの看板作品であった餓狼伝説と龍虎の拳はスルーしてサムライスピリッツから入った自分としてはまったくわけのわからないシリーズだった。
運営側からしてみれば、回転率が高く収益性の高い作品にシフトするのは当たり前のことだし、設定が暗めな真サムライスピリッツよりはプレイする人も多かったようだ。
よくわからないまま、一度だけ挑戦してみたところ、カクカクしたキャラが近づいてきてしゃがみキックを連打→必殺技につなげられ気絶。キャラの特性・必殺技も知らないしそりゃ負けるが、なんともあのスピード感が自分にはとても早く感じられた。
KOF94をプレイすることはほとんどなかったけど、この作品のおかげで餓狼伝説・龍虎の拳への興味が湧いたのは確か。異なるシリーズのキャラクター同士が別の作品のなかで一緒に闘うようになるというコラボレーションの走りだったので、逆のその本流のほうに興味を持つようになったのは、まぁ必然だったのか。
キングオブファイターズ という大会が、この複数のシリーズをつなぐキーワードになるということを知って、さらにのめりこんでいく。調べれば、そもそも餓狼伝説の舞台となる格闘大会の名前がキングオブファイターズだし、龍虎の拳もそうだという。時代背景がつながっている作品ということを聞いて驚いた。龍虎の拳→餓狼伝説とサウスタウンという町を舞台にした作品だったのだ。
ラスボスのルガール・バーンシュタインが操る技も、ギース・ハワードの烈風拳やヴォルフガング・クラウザーのカイザー・ウェーブだったりするし。これを知ったのは続編のザキングオブファイターズ95をプレイするようになってからだったが。